インターネット空間やメディアシーンを発想と表現の場とするアートシーン、「インターネット・アート」。
その多くの作品はインターネット空間にも公開されているため、アクセスしたいときにいつでも誰でも触れることができます。
また、インスタレーションなどの手法を通じてその作品を展示すると、様々な公開データや、鑑賞する人々の動きや感覚と連動し、新しいインタラクティブな体験も実現します。
それらの作品は、インターネット上の情報やユーザーの活動により相互作用を及ぼしながら変化し、SNSなどのオンラインプラットフォームを通じて、新たなアートジャンルとして急速に注目を集めました。

Image source https://www.newrafael.com/

Image source http://digicult.it/internet/rafael-rozendaal-generosity/
インターネット・アート
インターネットやスマートフォンといったテクノロジーが人々の生活の中心となりました。
インターネット(Virtual)と物質・自然(Nature)が繋がり、相互に作用し合う状況の中に生きる中で、人々の知覚や美意識はどのように変容しているのか。
そういった変容の中で、どのような新しい芸術的な可能性があるのか。
アーティストたちのそういった可能性への挑戦が「インターネット・アート」です。

Image source https://aesthe.tk/post/93673079504/david-rudnick
Virtual nature
インターネット・アートの芸術の舞台は、PCやスマートフォンのディスプレイの枠を出て、より複雑で広義な表現へと染み出し始めています。
特にテクノロジーが生活に浸透したことで、「自然・環境意識」、「人間意識の拡張」などのキーワードはアートシーンのみならず、重要なテーマとなっています。

「Virtual nature」シリーズはそうした新たな人間と自然の関係性の変化について表現したシリーズです。
自然の神秘的な美しさと環境配慮の自然素材と近未来を思わせる素材のハイブリッドを通じて、VirtualとNatureの間にある美しさを探求しました。